痩せたいということでダイエットを一度でも試みた人は多いのではないでしょうか。
美容目的でダイエットをするのなら自己管理の下で行うことも有効ですが、肥満の程度によっては健康状態に深刻な影響を与えることも少なくありません。
そこで医療機関で医師と共に行う減量というものもあり、食事療法や運動療法と共に減量補助薬が処方されることがあります。
これには脂肪の吸収を妨げるものと食欲を抑えるものがあり、ゼニカルは前者にあたります。

ゼニカルの効果?ゼニカルで油が止まらない時の対処法

驚く女性

ゼニカルの有効成分は脂肪を分解する酵素の働きを阻害する働きがあります。
脂肪が分解できなければ体内に吸収することが出来ずそのまま排出することとなります。
その結果として脂質の吸収を抑えることが出来るのです。
一般的には摂取した食事の脂肪分を3割程度カットできるとも言われており、世間では「食べたことをなかったことにする薬」と言われることもあります。

この薬は脂分の多い食事のあと1時間以内に服用することとされています。
食後1時間以上、もしくはあまり脂分が多くないダイエットメニューなどを食べた時には効果がなくなるために服用はしないよう求められています。

脂分が多い食事を摂った際にはとても効果を発揮する薬ですが、使用する際には注意するべき点もあります。
脂肪の吸収を妨げそのまま排出するという薬効ですが、本当に油がそのまま排出されることとなるのです。
つまりお尻から油が漏れ出るということです。
排便と共に油も一緒に流れ出ることはもとより、便意をもよおしていない時でも油が知らない間に漏れ出ていることがあります。

排便をするときはかなり大量の油が一緒に排出されることになるので、便器にあらかじめトイレットペーパーなどを敷いておきその上に便をするようにしましょう。
そして無意識に油が漏れ出てしまい下着を汚してしまう可能性があるため、生理用ナプキンなどを常にあてておくことが有効です。
この際、ナプキンの種類は夜用がおすすめです。
昼間用の通常サイズではお尻までカバーすることが難しく、下着や洋服を汚してしまう可能性があるからです。

女性はナプキンの使用に抵抗はないかもしれませんが、男性の場合であってもゼニカルを服用している間はナプキンを装着する方がいいでしょう。
最近の夜用ナプキンは薄型でつけていてもあまり違和感はないものが多いです。
下着はピタッとするボクサータイプなどに変えてお尻の部分をきちんとカバーできるように装着するのがコツです。

またこの薬は服用しているとお腹が緩くなったりおならが出やすくなります。
少しでも便意をもよおしたら我慢せずにすぐにトイレに行くことが重要です。そしておならは必ずトイレでするようにします。
洋服を着たままだとおならのガスによって油が飛び散ってしまい、さらに下着や服を広範囲で汚すことにつながります。

ゼニカルの効果がすごくて肌荒れが起こるのは何故!

肌を気にする女性

ゼニカルを服用していると肌荒れを起こす人が多く見られます。これはこの薬の副作用によるものです。
特徴である脂肪吸収阻害効果は同時に脂溶性ビタミンの吸収も阻害してしまいます。
脂溶性ビタミンにはビタミンA・D・E・Kなどがありますが、これらは身体にとって必要なビタミンです。
この中でも特に肌荒れの原因となるのはビタミンAの不足と考えられます。
Aは発育を促す・暗闇でも目が慣れて見える・のど鼻の粘膜を保護するといった効果がありますが、肌を美しく保つためにも必要な栄養素です。

皮膚の表面にある上皮は常に新しいものに生まれ変わっています。
その生まれ変わりにビタミンAは不可欠なのです。
皮膚の生まれ変わりが滞ると、古い皮膚がいつまでも残ってしまい段々と分厚くてかさつきのある肌になってしまいます。
また細菌などを防ぐ免疫機能を高めるのにも必要な成分であるため、不足することによって外部からの刺激や細菌にもろい肌になってしまうのです。
肌荒れやかさつきが気になる人は、まずビタミンAの不足を疑った方がいいと言われる所以です。

美肌に効果があると言われるのはビタミンEも同様です。
Eには優れた抗酸化作用がありますが、そのことにより細胞が錆びるのを防いでくれるのです。
細胞の生まれ変わりが上手くいかないと、しわやたるみといった原因にもなります。

ビタミンEには血行を良くする働きもあります。血液は体中に必要な栄養素を送る大切な役割があります。
Eが不足して血行不良となると冷えやむくみなどを引き起こすだけでなく便秘にもなります。
便秘は身体にとって不要な老廃物の排出を妨げてしまうために、毒素が体の中に溜まり吹き出物ができやすくなるのです。

このように脂溶性ビタミンは肌にとって大切な栄養素です。
薬の働きによって脂分の吸収を妨げることは出来ますが、同時に必要なビタミンの吸収も妨げてしまうこととなります。
そこで服用するのであれば、不足しがちなビタミンをサプリメントなどで補給する必要があります。

特に心配なのは脂溶性ビタミンではありますが、複数のビタミンが不足する可能性があるためにマルチビタミンのサプリを摂取するのがおすすめです。
この場合、一緒に服用してしまうとサプリメントの効果がなくなってしまうため、ゼニカル服用の前後2時間程度ずらしてサプリメントを摂取するようにしましょう。

ゼニカル服用者におすすめのサプリメント

ゼニカルを服用している人におすすめなサプリメントは、ドラッグストアなどで購入できるマルチビタミンで補うことが出来ます。
マルチビタミンには水溶性ビタミンや脂溶性ビタミンがバランスよく含まれています。
水溶性ビタミンは体内にとどめておくことが出来ず約1日ほどで尿と一緒に排出されてしまいます。
そのために過剰摂取などの心配をすることはありません。

マルチビタミンと呼ばれるサプリメントは各メーカーから多く販売されています。
まず気を付けなければならないのはその含有量です。
マルチビタミンと記載されていても総合的にバランスよく含まれているものもあれば、いろいろなビタミンが少しずつ含まれているもの、一定のビタミンが特に多く含まれているものなど種類によって異なります。

複数のビタミンが含まれていても、含有量が少なくて一日に必要な量が摂取できないものは避けた方がいいでしょう。
ゼニカルを服用している場合は特に脂溶性のビタミンA・D・E・Kが不足しがちになるため、それらをしっかり含んでいるものを選ぶようにします。

サプリメントには原材料が合成と天然のものがあります。
天然のものは体内で吸収されやすいという特徴はありますが、サプリメントの値段が高価になってしまうという傾向があります。
サプリメントは継続して飲み続けることで効果を発揮しますので、無理のない価格のものを選ぶ必要はあるでしょう。

サプリメントは直接体に入れるものですから安全性にはこだわらなければなりません。
コストを下げるために添加物を多く使用していたり、製造工程の安全性が確立されていない工場で生産されているものは、いくら価格が安くても考えた方がいいでしょう。
メーカーの公式HPには成分表や生産に関する体制・品質管理におけるものまで公表しているところが多いものです。
こうした記載を必ず確認して、もし疑問に感じることがあれば問い合わせをすることも必要です。

薬の服用を止めれば、脂溶性ビタミンの吸収が阻害されることもありません。
ただ減量効果は飲み始めて2週間ほどで現れ始めますが、その後は飲み続けることで1年ほどにわたって効果を発揮するものです。
その間は脂溶性ビタミン不足といった副作用が出る可能性が高くなるので、体重の減少をみながらゼニカルとマルチビタミンを飲み続けるかどうか決めるようにします。